いつか聞いた話のつづき

今日も小説を書いて考える

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『首』 (古賀コン4応募作品)

一度でも一緒に行ったことのある場所では、やかましい。リュックも開けてないのに、中で律雄の首が喋りだす。「懐かしいねここ。前は最上階にボーリング場あったけどもう無くなった?」私は黙れよ、というつもりで無言で肘をリュックに当てる。律雄は無反応…